干支の講演会~多摩動物公園~

多摩動物公園で今年の干支であるイノシシをテーマとした講演会があったので行ってきました。講演会のタイトルは、「イノシシは本当に猪突猛進?」

イノシシの歴史?

イノシシは、かなり昔(数万年レベル)から狩猟対象であり、それを家畜化したものが「ブタ」となり世界中で飼育されていることから、人間と深く関わってきた動物のひとつ。

縄文時代は、狩猟対象だけでなく神として扱われていたが、弥生時代以降は、田畑を荒らす単なる「害獣」という扱いに。イノシシと同じく狩猟対象であり害獣だった「シカ」が、神の使い(奈良公園のシカとか)という扱いになっているのに比べるとかなりの差がある。

このあたりの理由は、弥生時代の人にとっては、縄文時代の神はいわゆる異教徒の神のようなもので、さらに「シカ」は益獣としての側面もあったので、「イノシシ」だけが一方的に悪というレッテルが貼られたという話はなかなか興味深かった。

おそらく、このあたり日本人にはDNAレベルで刷り込まれているのか、「増えすぎたシカを駆除する」という話がでると、「かわいそう」という人も多く見かけるが、「イノシシを駆除しよう」という話が出ても、あまりそういう声は聞かないなぁと。

また、最近、「イノシシの生息域が増えてきている」という話も、実は、明治大正時代に生息域が激減しただけで、人間の食糧事情(減反政策による耕作放棄地の拡大)やエネルギー転換(マキ→石油、ガスにより森林回復)などの影響で元に戻りつつあるというのも興味深かった。

器用な鼻

鼻を使って穴を掘ったりするのはある程度知ってましたが、今日はみかんの皮を見事に剥いて、中身だけ食べるところも見られました。

鼻を使ってみかんの皮をむく
中身だけ食べてすっかり皮だけに


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