その2では、大塚美術館の「ここがすごい その1」で紹介した「環境展示」について。大塚国際美術館の概要については以前の記事を参照ください。
システィーナ礼拝堂
日本ではコンクラーヴェ(ローマ教皇の選出)が行われる場所として有名なところ。そのうち、ミケランジェロ作の「天井画」と「最後の審判」が再現されています。
天井画は、『創世記』の9つのエピソードが描かれています。
スクロヴェーニ礼拝堂
ジョットのフレスコ画で有名な礼拝堂。ちなみに、ここで結婚式も挙げられるようです。
出入り口には、こちらも「最後の審判」が描かれています。壁面は、「キリストの生涯」と「聖母マリアの生涯」が描かれていますが、その中でも特に有名なのがこの1枚。キリスト捕縛のために、ユダが合図の接吻をするシーン。
聖マルタン聖堂
フランス革命期には、穀物小屋として扱われるくらい粗雑な扱いをされていた聖堂。
聖二コラオス・オルファノス聖堂
マケドニアの首都テサロニキにある聖堂。
聖テオドール聖堂
カッパドキアにある聖堂。これらの聖堂は、礼拝堂のような派手さや華麗さはないものの、歴史的な趣を感じさせますね。
秘儀の間
ポンペイの秘儀荘の広間の周囲に描かれていた壁画。「ポンペイ赤」が鮮やかです。
鳥占い師の墓
古代ローマよりもさらに前の時代に栄えたエトルリアが残した「ネクロポリ(死者の街)」と呼ばれる古墳群。鳥占い師の墓は、紀元前520年ごろのものと言われています。
ゴヤの家
もとはゴヤの別荘に壁面に書かれた14点の「黒い絵」をゴヤの死後、壁面からカンヴァスに移されたものが、美術館に展示されています。なかなかにおどろおどろしい空間ですが、サロンや食卓だったようです。
個人的には、華麗な礼拝堂よりは、聖堂や古墳といったもののほうが歴史のロマンを感じられて好みですね。そういえば、日本の遺跡の壁画とかもこういった感じで展示されればいいと思うんですが、どうなんでしょうね。
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